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講義No.01645

ネットワーク遅延を克服する

インターネットを流れるデータは遅れる

 インターネットを使用してデータの送受信を行う時には、どうしても遅延(遅れ)が発生してしまうのですが、どの程度遅れるか、最大値、最小値の揺らぎ範囲も想定することができないのです。そのため現在のインターネットのサービスはネットワークと言いながら、サーバからWebページとしてデータを送り出すWebサービスや、ビデオデータを送り出すストリーミングサービスなど、インタラクティブ性(双方向性)があまり高くない、一方的な情報提供を行うサービスが主流になっていると言えます。そんな中で、インターネットの有効利用範囲をさらに拡大するためにも、よりリアルタイムにネットワークで連携した、インタラクティブ性(双方向性)の高いサービスが求められてきているのです。

人間の知覚限界を知る

 人間の視覚や聴覚といった知覚には「映像と音がずれている」と判断できる限界があります。この限界値をうまく使うことで、ネットワーク遅延を隠すことができます。具体的には、音声と映像のズレはプラス、マイナス80ミリセカンド程度では違和感を感じないと言われています。ビデオは1秒間に約30フレームなので、2フレーム程度のズレは気づかないということになります。ところがプラス、マイナス160ミリセカンドまで拡大すると、ほとんどの人がズレに気づき違和感を感じます。また、映像と触覚のズレについては、映像の方を40~80ミリセカンド程度早く表示した方が心地よく感じる人が多く、タイミングをぴったり同じにしてしまうと、かえって映像が遅れている印象を与えてしまうようです。また、触覚情報や動きをコンピュータに伝えるインターフェース装置は、1キロヘルツ(1秒間に1000回〉程度以上のデータのやりとりができないと、人間はスムーズな動きとして感じないようで、ビデオの30フレーム/秒に比べると非常に速い速度が必要になっています。

1.0倍速 1.4倍速

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この学問が向いているかも 工学部

名古屋工業大学
工学部 情報工学科 ネットワーク系プログラム 教授
石橋 豊 先生

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メッセージ

 私たちは、人間の五感のうち三感を扱った情報通信の研究を行っています。その三感とは、視覚、聴覚、触覚です。特に、人間の三感を利用した応用システムにおいて、インターネットなどの情報ネットワークを利用した時に起きる細かな障害の影響を受けにくいシステム構築を研究しています。非常に新しい分野の研究なので、失敗を恐れない、積極的なチャレンジ精神を持つあなたに来てほしいと思います。

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 名古屋工業大学は、2005年に創立百周年を迎えた歴史的実績を持つ工学系の単科大学です。当学では、世界のものづくりの中心地である中京地区の工学リーダーとして、技術イノベーションと産業振興を牽引するにふさわしい高度で充実した教育研究体制を整備しています。さらに国内の工科系大学のみならず、世界の工科系大学と連携することにより、工科大学の世界拠点として、異分野との融合による新たな科学技術を創成し、有為の人材を数多く世に送り出そうとする構想をもっています。

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