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山形県立保健医療大学の教員によるミニ講義

関心ワード
  • 作業療法士、
  • 障がい者、
  • 自立支援、
  • 仕事、
  • 福祉

作業療法士は日常生活のプランナー

日常の諸活動をスムーズに導く

 作業療法士の仕事は「作業を通して、障がい者のリハビリを手助けすること」という認識が一般的ですが、それは仕事のほんの一部です。
 作業療法士は、障がい者の身体面と精神面をバランスよく見ると同時に、生まれてから亡くなるまでの生涯を通じてサポートします。朝、目が覚めてから寝るまでに行う必要最低限の身体的な機能・動作はもちろん、精神的な部分の能力の障がいもサポートし、自立生活を促すことが役目です。
 例えば、身体に麻痺がある肢体不自由者の場合、「トイレができない」「ご飯が思うように食べられない」といった障がいが発生します。それに対して、どう手助けしていくか考えるのが作業療法士です。
 現在、作業療法士が活躍する場は、医療、保健、福祉、教育などいろいろな分野があります。活躍の場は違っても、障がい者が置かれている状況に応じて、日常生活の諸活動をプランニングするという役目は同じです。

旅行プランから難民支援まで

 最近は、作業療法士の仕事はさらに多様化してきました。「障がい者向けの旅行プランを企画する」ということもその一つです。作業療法士が旅行会社の人と協力し、障がい者の心身状態に応じて求めている旅行を企画するのです。
 「健康な人と同じように美術館で絵を観たい」「テーマパークを楽しみたい」。障がいがある人がこんな思いを抱いたら、それらを実現させるためにサポートする支援者が必要です。そして、その中の一人に作業療法士がいます。
 また、アメリカでは難民の支援も作業療法士の仕事の一つです。難民にとって障害になるのは文化の違いです。まず、言葉が通じないことに戸惑います。発展途上国から先進国へ来た難民であれば、生活スタイルの違いも障害になります。それらの障害を克服し、アメリカでの生活になじめるように手伝うのも、作業療法士の仕事です。
 このように、作業療法士の仕事は非常に幅広いものです。

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保健医療学部 作業療法学科 教授
藤井 浩美

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メッセージ

 作業療法士は「日常生活を科学する」ことが大切です。これは、自分たちの生活を科学的に捉えるということ。普段、カレーライスを食べるにしても「どう食べれば動作的に効率がいいか」「鎖骨を折って腕が上がらなかったらどう食べればいいか」などと考えることです。障害のある人の生活分析の第一歩は自分の生活を分析することです。
 私たちの仕事は運動・動作・行為の分析からはじまります。数学や物理、生物など理系の知識は、日常生活を分析するための基本です。卒業生は作業療法士の国家試験受験資格が得られ、就職率は非常にいいです。

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