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講義No.00314

宇宙人がいる可能性は、どうやって測る

地球に生命が生まれたわけ

 宇宙人。この存在はもはやSFの世界の話だけにはとどまらないかもしれません。天文学者の多くは、地球のような生命が存在する惑星を見つけたいという一心で宇宙を見つめ続けてきたのです。もちろん、そのような惑星は簡単に見つかるものではありません。なぜなら、地球は、太陽からの絶妙な距離と質量に恵まれたことで、今のような生命を生み出すことができたからです。
 地球より太陽に近い金星は、大きさやその誕生過程は地球と大差ありません。ただし、太陽からの距離が近すぎるために灼熱の星となっています。そのような環境下では当然、水も蒸発してしまうので生命は存在できません。一方、人類が移り住む可能性を含めて最近調査中の火星はどうでしょう。火星は、金星と反対に地球よりも太陽から遠いせいで極寒の星であり、やはり生物の確認はできないようです。
 また、地球が今の気温を保っていられるのは、太陽との間隔要因だけでなく、ガスをまとうことで温室効果が得られているおかげです。最近、それが地球温暖化の元凶のように言われますが、それも変動による程度の問題で、温室効果がなければ現在のような地球にはなり得なかったでしょう。ちなみに、火星もかつては温室効果を得ていたと考えられていますが、質量が地球の10分の1しかないためにガスを引き付ける引力が弱く、それを維持できなかったのです。

地球外生命体の存在する可能性はいかに

 太陽系内ではどうやら望みの薄い地球外生命体ですが、ほかの惑星系では地球と同じような環境の惑星が存在し、そこに生存しているかもしれません。というのも、太陽系以外の惑星系は楕円軌道が主流であるなど異なる点もありますが、そもそも宇宙全体の元素の存在比率はどこでもおおよそ同じだからです。ですから、生物が存在するとすれば、地球と同じように炭素骨格から成る生命体である可能性は高いと言えるでしょう。
 この先、宇宙観測技術が一段と進歩すれば、地球外生命体が発見される日が訪れるかもしれません。

宇宙のどこに生命はいるだろうか?

夢ナビライブ2017 東京会場

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地球外生命体を見つける挑戦

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宇宙の「生命」どうやって探す?

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地球に対する加熱と冷却

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この学問が向いているかも 惑星地球学

東京工業大学
理学院 地球惑星科学系 教授
中本 泰史 先生

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メッセージ

 大学で惑星科学の勉強をしたいと思ったら、高校生の間は、数学から物理学化学、地学、生物学と、幅広く興味を持って勉強することをお薦めします。惑星科学では、どんなものの見方も役に立ちます。しかし、全部の科目をまんべんなく勉強するのはしんどいですよね。そういう場合は、一部だけでもいいです。得意技を身につけましょう。その得意分野から惑星科学の勉強に入り、大学で幅を広げていけばよいでしょう。がんばってください。

先生の学問へのきっかけ

 決定的だったのは、大学で聞いたある教授の講義です。しかし、子どもの頃から関心は持っていました。小学生の頃、偶然手にした図鑑で星に興味を持ち、星や惑星、銀河にまつわる自然のからくりに触れ、面白みを感じました。大学生になって、地球の風景の延長線上にあって、手で触れられそうな惑星を面白いと感じました。そしてその頃、ある教授の講義で惑星形成論のおもしろさに圧倒され、この学問を深く学びたいと思いました。後からわかったことですが、その教授は私が中学・高校時代に好きだった天文学の本の著者でした。

先輩たちはどんな仕事に携わっているの?

大学教員、国立研究機関研究員、大学研究員、電機メーカー人工衛星開発、情報処理会社ソフト開発、石油会社プラント技術、電子機器メーカー開発、官公庁測量、コンサルタント会社システムエンジニア、会計監査法人アクチュアリ
(以上は全て、大学院[修士、博士]卒業後の進路)

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中本 泰史 先生がいらっしゃる
東京工業大学に関心を持ったら

 東京工業大学は、1881年設置の東京職工学校、蔵前に位置した東京高等工業学校を経て1929年に大学となって以来125年余の歴史をもつ我が国最大の理工系大学です。2011年に創立130周年を迎える本学は、常に時代のフロントを切り拓き、頼りになる理工系大学の役割を果たしてきました。密度の高い専門教育とユニークな卓越研究は東工大の存在を内外に認めさせるところとなっています。

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