一覧へ戻る

住宅地の道路を安全な空間にするには

夢ナビライブ2016大阪会場にて収録

1分動画1

生活道路の安全性

1分動画2

安全な道を作るための社会実験

1分動画3

講義を視聴する(1分 その3)

30分動画

講義を視聴する(30分)

高校1年生 生活道路の事故が、道路に色をつけるだけで減るということについて、とても興味がわきました。
高校1年生 ケンブリッジなどの実用的な交通公共の助けとなるものが進化しているということを初めて知った。
高校1年生 ご講義ありがとうございました。ハンプが、4mも必要というのは驚きました。出雲の道路の「にじみ」という技術には、すごいと思いました。
高校1年生 とても興味深い内容で、色によって人の感じ方が異なり、スピードをおさえるのに役立つのは本当にすごいことだと思いました。
高校1年生 みぢかなことだけど、ていねいに教えてくれてありがとうございました。
高校3年生 ラインの太さや色、車道側にいれるか、歩道側にいれるかで車のスピードをコントロールすることができるのは面白いと感じました。
高校2年生 わかりやすく都市計画の方にも少し興味がわきました。
高校1年生 感性が町づくりにおいて大切だということ、そして、よりよい住まいを目指すこと。このことは、非常に私の興味をひきました。みんなが、住みよい町をつくってみたいと思いました。
高校1年生 建築について漠然としたイメージしかありませんでしたが、具体的に都市開発について考えることができました。
高校3年生 交通事故、道路をもっと工夫すれば、もっと減らせると思いました。また、歩行者、自転車に乗ってる人の死亡率が高いのは意外でした。ありがとうございました。
高校1年生 実際の社会的な傾向から、都市設計をするというのがおもしろかった。
高校1年生 実際の道路の様子など写真や資料がたくさんあって良かった。
高校1年生 住宅街の道路の危険な点をどうやって、改善するかなど、身近なものがあって、興味がわいた。
高校2年生 住宅地周辺で車を減速させるものがあることをはじめて知りました。
高校2年生 身近な危険を解消するのはいつの時代も必要だと思いました。
高校3年生 身近な問いであるが、今まであまり考えた事がなかった。期待通りの結果が得られた時は、街も良くなるので、とてもうれしいと思います。
高校2年生 身近にある道路について新しい考え方ができておもしろかったです。
高校3年生 図・写真を使ったりクイズ形式など、わかりやすく説明されていてよかったです。
高校2年生 生活道路にはさまざまな危険があり、年間では自転車より、歩行者に対する事故が多いとわかり、普段の生活からきをつけて、すごしていきたいと思いました。
高校2年生 都市計画を進めていく上で、「公共の場」をつくるために客観的視点や科学的視点が大切であることが分かりました。
高校2年生 統計学や一般的な人間の感覚をもとに研究する必要があると思った。
高校3年生 道路にも、色々な工夫がされていることが分かって楽しかったです。
高校1年生 道路の線の色を変えるだけでいろいろとおもしろい結果がありおもしろかったです。私も研究をしてみたいと思いました。
高校1年生 道路の幅や、線の色を少し変えるだけで車の速さが変わったり、人が道路を通りやすくなったりすることが分かって、とても貴重な経験になりました。ありがとうございました。
高校2年生 日常の中で何気なく通っている道路にも僕達が考えてもいないことが隠されていて、驚きました。今後はそのことを意識して過ごしてしまうと思います。
高校1年生 日本の道路はせまいけど空間をつかっていくことによって私たちが住めているのだと思いました。
高校2年生 分かりやすいスライドでみやすかった。
高校1年生 歩道というとても身近なことに見を向けて、そこに来る人々のために道を工夫して変えていくのはすごく楽しそうだと思いました。

さらにコメントを見る

関心ワード
  • 運転手 、
  • 色 、
  • 数学 、
  • 統計学 、
  • 速度 、
  • 景観 、
  • 道路 、
  • 交通事故 、
  • まちづくり 、
  • 安全

講義No.g004996

ドライバーが見る景観を変えて、速度をコントロールする

なおざりにされる生活道路の交通事故対策

 交通事故への対策は、死亡事故など大事故が起こりやすい幹線道路が優先され、生活道路はなおざりにされてきました。もちろん、効果的な対策もあります。例えば、外国では地元以外の車の侵入を制限している例や、車道の一部をかまぼこ状に盛り上げたり(ハンプ)、ポールを立てて狭くしたり(狭さく)、あるいは、道路を行き止まりや一方通行にすることで、通過交通を減らすことも一部では行われています。ただ、そのような方法は、地元の人々自身の利便性や快適さも犠牲にするため、反対されることが少なくありません。

道路の景観、特に路側線と中央線に注目

 そこで、どんな地域でも使え、地域全体として安全性の底上げが期待できる対策を研究しています。生活道路でのおもな事故原因は、自動車のスピードの出し過ぎです。そこで、車の平均速度をどうやって落とすかが課題となります。ドライバーは走っている道路の視覚情報で走行速度を無意識に決めています。そこで、路側線の位置や中央線の有無、路側帯の色、植樹帯の有無、沿道の建物の高さなど、ドライバーが見る景観をコントロールすることで自動車の速度をコントロールできると考えられます。例えば、路側線の位置を内側に引きなおして車道の幅を1m狭くすると平均速度が時速1.7km遅くなり、道路の中央線を消すと時速1.5km遅くなりました。また、路側帯に色を塗って車道との区別を明確にすると時速3.1km遅くなります。

科学的な手法で、まちづくりを考える

 このような方法をうまく利用して平均速度を落とせば、車の制動距離が短くなるため、飛び出しがあっても事故になる確率は低くなります。このような方法は、コスト面でも道路自体を作り直す方法よりも優れています。まちづくりは、経験を基にしたイメージや感覚で語られることが多いのですが、統計学や数学などの科学的な手法を用い、客観的に考えることで、より多くの地域で持続的に利用することが可能になるのです。

関心ワード
  • 調査 、
  • 赤字 、
  • 商店街 、
  • 財政 、
  • 過疎 、
  • 地域 、
  • 高齢者 、
  • タクシー 、
  • 地方公共団体(地方自治体) 、
  • バス 、
  • 公共交通機関 、
  • 自動車 、
  • 生活 、
  • 交通 、
  • アンケート 、
  • 過疎地域 、
  • 中山間地域

講義No.g004997

中山間地域・過疎地域の交通手段を確保せよ!

自動車なしでは生活できない中山間地域・過疎地域

 公共交通機関の中でバスの利用者は年々減っています。中山間地域などの赤字路線は、民間のバス路線も縮小されています。そのような地域では、小中学校が統廃合されたり、地元の商店街・医療機関もなくなってきているため、自動車を運転できない子どもや高齢者が日常生活の移動で困っています。このような状況に対し、自治体の中には自らバス事業を行っているところもあります。ところが、財政状況が厳しいこともあって、必要なサービスが提供できていません。

利用者の行動パターンを調べて運行を最適化

 ある地域では、人々がどのような公共交通サービスを望んでいるのかアンケート調査をしました。その結果、最低でも1時間に2本の運行が必要だということがわかってきました。ただ、そのような運行でさえも中山間地域ではコスト的に難しく、もっと効率的に運行する計画を考える必要がありました。
 地域の人たちの生活を支える交通機関の効率的な運行を考えるためには、単純に希望調査をするだけではなく、誰がいつどこに移動しているかという行動パターンを客観的に分析し、最適なバス停の場所や運行スケジュールを科学的に見出す必要があります。単純に希望をまとめるのではなく、そこに、科学的な視点を導入することが必要なのです。

視野を広くもち、複眼的な視点から問題を解決

 この問題は自治体のバス運行の問題として単純にとらえるのではなく、地域社会全体の問題として複眼的にとらえる必要があります。自治体が運行するバスは、場合によっては民間のバス会社やタクシー会社の経営を圧迫しかねません。一方で、利益を追求する民間の事業者だけでは中山間地域・過疎地域を含めた地域全体の移動サービスを提供することは困難です。そこで、バスやタクシーの民間事業者、自治体、利用者などそれぞれの視点から分析し、バランスのとれた地域の交通プランを計画する必要があります。いろいろな視点から客観的に分析・判断することが大切なのです。

この学問が向いているかも 環境デザイン工学

岡山大学
環境理工学部 環境デザイン工学科 准教授
橋本 成仁

メッセージ

 私の研究室では、地域の人々が安全に安心して快適に暮らすためにはどうすれば良いかということについて研究しています。まちづくりでは、「こうしたい」という強い主観的な思いだけでは不十分で、客観的な情報、データを活用・分析し、科学的な裏付けを基に検討することが、成功の秘訣になります。具体的には、街並みと自動車の走行速度の関係や、中山間地域や過疎地域の公共交通機関の問題など、実際に地域に入って研究を行っています。縁があれば、私の研究室に来て一緒に研究してみませんか。

先生の学問へのきっかけ

 現在の研究テーマを選んだのは、日常的な何気ない出来事がきっかけでした。学生の頃、歩道を歩いていると、後ろから「チリンチリン」と自転車のベルがなり、慌てて道を譲ったことがありました。その時感じたのは、「なぜ、歩道を安心して歩けないのだろうか」という単純な疑問でした。「幹線道路ならいざ知らず、なぜ、住宅地の生活道路で、車や自転車が我が物顔で通行しているのだろうか。人が安心して歩ける道路を作るにはどうしたらよいのだろうか」。20年以上もこの疑問にこだわり、それが研究テーマの1つになっているのです。

大学アイコン
岡山大学に関心を持ったら

 岡山大学は、これまでの高度な研究活動の成果を基礎として、学生が主体的に“知の創成”に参画し得る能力を涵養するとともに、学生同士や教職員との密接な対話や議論を通じて、個々人が豊かな人間性を醸成できるように支援し、国内外の幅広い分野において中核的に活躍し得る高い総合的能力と人格を備えた人材の育成を目的とした教育を行います。


一覧へ戻る